テクニカルライティングと
技術翻訳の秘訣(増補版)
4.10 浸水

「不具合部品を分解してみると中に水が入って(浸水して)いた。原因は、部品自体が水の中に浸されたこと(浸水)だろう。」

最初の「浸水」は水が部品の中に侵入したのでwater intrusionです。部品が水の中に浸された場合はimmersion in waterです。

技術文書の不具合調査レポートなどで頻繁に出てくる「浸水」は、ほとんどの場合water intrusionです。つまり不具合調査のために部品を分解してみると中に水が入っていたという事実を発見するからです。部品を見ただけだと中に水が入った原因が、水が部品に掛かったのか (water shower)、部品が完全に水に浸された (immersed in water) かどうか分かりません。

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