技術を学ぶ翻訳者養成講座
【翻訳技術編】
【翻訳技術編】
6.2.1 such asとlike
「**などの」や「**のような」という表現がある場合、such asとlikeが考えられると思いますが、この違いをきちんと理解して使い分けなくてはいけません。
技術翻訳では通常「**のような」と書いてあっても「**に似ている」という意味ではないのでlikeを使うことはあまりありません。「ファミリアやカローラなどの乗用車」という日本語を英語にする場合にpassenger cars like Corolla and Familiaとするのは良くありません。カローラやファミリアはパッセンジャーカーの1つなので、このようなときにはlikeではなく、such asを使います。
日本語では「**などの」とか「**のような」という表現をあいまいに使っていますが、この2つは厳密には違います。「**に似ている」というときにはlikeを使います。カローラもファミリアもパッセンジャーカーに含まれているのに、日本語が「カローラやファミリアのような乗用車」となっているからといってlikeを使うと間違いです。これらを何気なく使うと間違う可能性が50%ありますから気をつけてください。 |
技術翻訳のトランスワードが発行している書籍「技術を学ぶ翻訳者養成講座【翻訳技術編】」の一部を掲載しています。
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