技術を学ぶ翻訳者養成講座
【工業技術編】
【工業技術編】
6. ダイヤルゲージ (dial indicator)
ダイヤルゲージにはプローブ (probe) があり、プローブの先を押すと引っ込むようにできています。そしてプローブが引っ込んだ量 (移動量) が正確にダイヤル目盛に表示されます。ダイヤルゲージは回転体の「振れ」を計測するのによく使われます。「振れ」とは回転する物体が正確な寸法通りに作られているかを判定するために測定する寸法です。
CD-ROM などの回転する円板は真円の形でかつ正確なフラットでなければいけません。上図のように回転円板の円周面 (横) にダイヤルゲージを当てて回転させた場合、円周面の移動量はゼロでなくてはなりません。下図のように回転円板の面上にダイヤルゲージを当てて回転させたときも同様です。この時、移動量がゼロでない状態を「振れている」と表現します。
日本語では「振れ」という言葉を使いますが、英語では半径方向の振れを runout 、面上の振れを deflection といいます。振れの単位は距離 (mm) になります。
<例>
runout = 1.5 mm
技術翻訳のトランスワードが発行している書籍「技術を学ぶ翻訳者養成講座【工業技術編】」の一部を掲載しています。
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