技術を学ぶ翻訳者養成講座
【工業技術編】
【工業技術編】
7.3 オーバーランニングクラッチ (overrunning clutch)
エンジンが始動すると急激に速度が上昇し、エンジンによってスタータが駆動されるという状態が発生します。そこでオーバーランニングクラッチを用いて、エンジンの速度がスタータの速度より速くなったとき、カラ回りする仕組みになっています。オーバーランニングクラッチは、モータの力をエンジンに伝達しますが、エンジンの力はモータに伝達しないようにできています。1方向だけに力が働くようになっているクラッチなのでワンウェイクラッチ (one-way clutch) とも呼ばれます。
スタータの故障原因の多くはスタータのオーバーランです。オーバーランニングクラッチが正常に作動せず、スタータがエンジンに回される状態をオーバーランといいます。
技術翻訳のトランスワードが発行している書籍「技術を学ぶ翻訳者養成講座【工業技術編】」の一部を掲載しています。
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